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世界の広さ
大好きなリネージュ、というキーワードで自分の頭の中を検索してみますと、休止前の月額課金の頃の記憶(というより既に印象)が出てまいります。


またしても懐古厨の戯言という名の長文愚痴となる予感。

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2003年2月頃にアカウントを作った当時、他にもMMOがあるにはありましたが、大きなタイトルは数えるほどだったように思います。
ラグナロクオンラインやウルティマオンラインあたりが有名だったでしょうか。
たまたま踏んだYahooのバナーで、リネージュを知り、インストールし、アデンの世界に飛び込みました。
ROのアニメっぽいファンシーグラフィックでもなく、UOのように陰影の無いシンプルなグラフィックでもなく、リネージュはちょうどわたしの目と手と脳に優しい世界でした。

リゲルでキャラを作りマザーツリーの下で立ち尽くし、ログアウトしてアク鯖で再度キャラを作り、リゲルとは違う人の少なさにビビりながらエントと会話し、そこで、あれはどなただったのでしょうか「殴りたいの?」と聞かれ、そこからわたしの冒険は始まりました。
あの時のピンク色のエルフさんのことは、名前も何もすっかり忘れておりますが、その存在はきっと一生忘れません。


教えられたままエントを殴って、手に入れた枝が数本。
枝が何なのか知るのはもう少し後のことですがw
エントを殴るミシミシという音はわたしが初めてリネージュで立てた音。
神秘的なエルフの森のBGMと相まって今でも産声に似た懐かしさを感じます。

最初に手に入る武器はショートボウでしたっけ。
今はきっと手に入りませんよね?
一生懸命枝を集めてはアローを作り、オークを倒し、囲まれて死に。
スライムを撃ち、反撃されて死に「スライムの癖になんでこんなに強いのか」というのはドラクエ経験者ならきっとどなたでも同じように驚愕なさったことでしょう。
そういえばドラクエのリカントロープはライカンスロープ、共にLycanthropeで狼男のことなのですね。
リカントとも呼ばれますのでライカンで区切るのは不自然なのだろうか、とも思うのですが、言語学などに詳しい方がいらっしゃいましたら、同じ単語が読み方の違いによってどうしてこの音節で区切られることになるのか、詳細をお伺いしたく思います。

数日の間エルフの森やOT周辺を散策してアデナを貯め、やっとグルーディオへ渡り、船に乗って話せる島へ赴いたのだったと思います。
今でしたらテレポーターやB-Teleで好きなように飛べますが、オークからの取得アデナが20A程度だったあの頃はテレポーターもB-Teleもブルジョワの特権に思えていました。
船の時間をメモして近隣で狩りをして時間を潰し、数分前から桟橋で船を待つ。
乗り込んでしばらくして船が動き出したときのあの感動は、たぶん昭和の時代に新幹線に初めて乗り込んだ人々が抱いた気持ちに近いものでしょう。

鬱蒼と茂った緑濃いエルフの森~グルーディオの風景とは全く違う、南国を思わせる明るい世界、それが話せる島でした。
穏やかな冒険の始まりを思わせるBGMにワクワクしながらうろついて、ジャイアントスパイダーに殺されるのもよくあることでした。
肉を手に入れて犬をテイムしたり、村からかなり離れた場所にある犬小屋へ受取りに行ったり、途中でDK(DogKiller)に会って殺されたり、やっぱりジャイアントスパイダーに殺されたり。
一般魔法を覚えるには村を少し下がったところにゲレンの家があって、そこまでの道中はかなりの難易度だったように思いますし、ゲレンの家の中にジャイアントスパイダーがてんこ盛りに詰め込まれていたりもよくあることでしたので、今でもジャイアントスパイダーは相当嫌いなモンスターだったりします。


話せる島の宿前には血盟員募集のプリ様方が便箋を置いて並び、「クランの説明は便箋を読んでください^^」「便箋読んだら返してね^^」「便箋持って行かないで^^;」「便箋返して―;;」なんてやり取り?もよく聞こえてきました。

スキン屋さんもいらっしゃって、血盟員募集のプリ様たちと並んで[スキン@200A]の看板便箋を置き、雑談の合間にたくさんの冒険者にスキンをかけてはアデナを受け取っていらっしゃいました。
定期的に聞こえてくるスキン代を拾う「カシャッ」という音は(まぁ今でも物を拾えば同じ音なのですけど)、冒険者の狩りの準備完了の合図でもありました。

ゴブリンを狩り、コボルドを狩り、ホブゴブリンに打ちのめされ、フローティングアイに凍らされ、やっぱりジャイアントスパイダーに殺され。
夜にはゾンビを狩りまくってアライメントを上げ、Lvが上がれば島の南東の海岸あたりで干物の列を見ながらスケルトンを倒し、さらにLvが上がればTICで、赤ネ直しらしき方とそれを狙うPK達がうろうろする中、散々道に迷いながら骨を倒し。
その間に優しい方が壁越しにヒールをかけてくれて、お礼をいう間もなく飛んで行ってしまわれるのです。

自分もWIZをやっていて、見知らぬ方にも辻ヒールすることがよくあったのですけども、あの「お礼を言われたら負け」みたいな心理状態は何なのでしょうねw
クラチャでも白茶でも聞いたことがありますけれども、大抵のWIZエルフさんは辻ヒールについて「いかに素早く立ち去るか」の部分に重点を置いていらっしゃったように思います。
実際に前衛キャラで狩りをしていても、ちろりんと光ったと思ったら画面の端のほうでテレポートの白い痕跡だけが見える、そんなことがよくありました。
見知らぬ人への辻ヒール・辻エンチャは完全に自己満足の発露でしたけれど、受ける立場からするとありがたくて嬉しくて、お礼が言えないことがちょっぴり寂しくて、でも見知らぬ人の優しさに直に触れるような暖かい経験。




・・・やっとここまで話が来ました。
自分でも思いますが、長かった。


KRのアップデートで、ヒールやNB/B2Sの仕様変更があったようですね。

ヒールとグレーターヒールが自分専用になるとか。
エキストラヒールとフルヒールの範囲が縮小されるとか。
ヒールオールに魔石が必要になるとか、NBの回復量が減るとか、B2Sに玉が必要になるとか。

回復量の増減やMPの増減の調整でバランスを取っているつもりかもしれませんが・・・

今までにいくつの「他人へのエンチャント」を奪ってきたのでしょう。
ヒールオールを奪うだけではまだ足りないのでしょうか。
さらにはヒールすら奪おうというのでしょうか。

バタバタと倒れていくPT外の血盟員を涙のうちに放置するしかなくなってしまったヒールオール。
N-PvP鯖では完全に死んでしまった地エルフの立ち位置。
「これしか他人にかけられなくて」と何度も何度もヘイストとブレスウェポンをくれる火エルフ。
スキンも火剣もアドスピもインサイトも奪われてしまった今。
今ですら、自分にだけ掛ける鉄肌やアドスピのエフェクトを、苦渋の思いで見つめているのですが。
メディテーションするWIZの隣で「まだMP回復しないのー?(プ」と言いながらこれ見よがしにB2S連打するエルフや、画面ギリギリの位置からヒールをくれては飛び去るWIZエルフの姿も、いつか見られなくなってしまうのでしょうか。
ちろりんちろりんとnヒールを連打して、ROM中の仲間を呼び起こすことも難しくなってしまう。


ドロップが極端に絞られ、狩りをする価値が経験値取得のみになり、今のリネージュにはゲームとしての楽しさは実際のところ、特にありません。
わたしも仲間がいるから、血盟やチームに愛着があるから、戦争があるからという理由なだけのプレイです。
つまりはコミュニケーションが主な理由なわけですけども、先日のプリツアーのようなイベントで、今までお話したことがなかった方と挨拶を交わす仲になれたのはとても幸運なこと。
通りすがりの見知らぬ人に関わるきっかけは、極端に限られてしまいました。
昔なら前衛と後衛の共栄関係でフリーのペア募集やツアー開催も多かったですが、今では後衛を顧みない前衛や前衛を顧みない後衛も散見され、格差のようなものも顕著です。


どうかこれ以上、KRのうnこ仕様は持って来ないで下さい。


昔の人は言いました。
「世界を狭く感じた時、冒険は終わったんだ」と。


他人への、何気ないコミュニケーションのきっかけが極端に減った現在、世界は充分に狭くなっています。


いつの間にかこのブログにも動画貼り付けが可能となった模様。
せっかくなので懐古厨らしい動画を貼っておきます。
Youtube [Lineage]ありがとうFLASH

by kyaren | 2017-01-17 17:08 | 戯言
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