その昔の忘れられた島。
そこはLv45に到達した冒険者だけが立ち入りを許される場所。
凶悪かつ迅速なモンスターたちに翻弄され、命を落としアイテムを落とし経験値を落とした者も数知れず。
帰還はできず、死んでもリスタしても入口に戻されるのみ。
それよりなによりまず、船に乗って10分間移動をしなければならず、その間に切断でも起ころうものなら次の船を待つしかなく。
当時、ADSL全盛期であったあの頃。
局からの距離によって回線の安定具合に差があり、また契約種別や速度によってはノイズが入りまくり、凶悪かつ頻繁なラグ切断に翻弄され、命を落としアイテムを落とし経験値を落とした者も数知れず。
とはいえ楽しかったですね。
今はハイネ南の船着場に到着した船をさておいて、テレポーターでFI入口まで100Kでひとっ跳びではありますが、ぎっしり詰め込まれた船で点呼しながら移動したあの時代もなかなかにオツなものでした。
到着地点から島の入口(?)までの数メートルをダッシュして一番乗りすることに情熱を燃やしていた人もいたり。
入口は黄色のAの部分。
今この場所には壊れた船が打ち上げられていたと思います。
テレポーターのラッキーは、廃屋の中にほんの数十秒だか数分だか10分だか、たまに現れる本土への帰還テレポーターでして、死んで失意のうちに入口へ戻された冒険者が心折れてすぐにでも本土へ戻りたい際に「出会えればラッキー」な存在でした。
それが今では、ずいぶん若返りましたね。
出現してわずか7秒でどこぞへ飛び去るラッキー。
POTその他を購入するもよし、光を合成して古代アイテムの獲得を目指すもよし。
必死で狩りをしておりますと、まるで煽るかのように何度も何度も近くに飛んでくるときがありまして、時にラッキーが毒にかかっていたりすると、「ああ、どこかほかのPTに恨みつらみを込めて殴られたのであろうな」と、心のうちで共感を込めて頷いたりできてしまうわけです。
いや・・・もしかして緑のラッキーで合成すれば成功しやすいなんてジンクスがあったりするのかもですが。
さてこのラッキー、右下から話しかけても決して振り向いてはくれません。
南国の太陽に照らされて垢ぬけた金髪と赤い髪飾り、眩しい白いシャツと腰のリボン、海色のカプリパンツと健康的な二の腕とふくらはぎだけがラッキーの姿です。
象牙の塔の制服を着ていた数年前までのラッキーとは大違いですが、彼女に何があってこれほどまでの変身を遂げたのか、うつむき加減だった昔のラッキーが今、どのような表情で忘れられた島を飛び回っているのか、それは誰にもわかりません。
願わくばこの島の日差しと同じように明るい表情でありますように。
てかこの変身をイベントでもいいので実装していただけたらなぁ。
可愛いですし。
せっかくですので、崩壊したキャレン置いておきますね。
ぜひ。
ぜひとも・・・!
なんとかどうか・・・!!!!