黒い絵本
「黒い絵本、怖くなかったよ」


という話を小耳に挟みました。


白い絵本は知っていますが(存在するかどうかは知りません)、黒い絵本って何でしょう。

ちなみに、白い絵本というのは、何も描かれていない絵本の事です。
美術の授業だか、小説の一節だか、記憶が曖昧でアレなのですけど、「何も描かれていない」「白紙の状態」が描かれていて(つまり白紙)、そこにさまざまな想像の余地があり、お話を作っていけるという絵本のことだと聞いたか見たかしたものです。
※スケッチブックではないのです。
  なぜなら、そこには既に空白が描いてあるから。


黒い絵本、しかも怖くなかった(つまり、怖い絵本であることを前提にしてあるもの)というのは、一体何なのでしょう。

脳裏に浮かんだのは、表紙背表紙裏表紙、そして中身が前頁に渡って真っ黒に塗りつぶしてあるもの。

文字も図形も一切ない、ただ黒一色。

漆黒の闇をただ見つめ、想像し、お話を作っていく。


人間は本能的に暗闇を怖がるものです。
「黒」という色は「影」。
何が出てくるか、何が潜んでいるか判らない、未知の空間、異界の狭間。
そこから出てくるお話。



得体の知れない恐怖を感じます。
by kyaren | 2006-05-25 03:45 | 戯言 | Comments(2)
Commented by FairyQueen at 2006-05-27 04:22
似たような(?)もので、休符で成り立つ無音の演奏会ってのがあった。
楽譜には様々な休符が書かれていて、数分間無音の演奏(ピアノの前にピアニストがいる。手は鍵盤にあるが一切弾かない。楽譜は通常通りラストにきたら次のページへ)をするというもの。
音とは無音があるからこそ「音」が響く。
ならばまた、無音も「音」なり・・・と言ったところ。

すごいんだかすごくないんだか(;´Д`)
Commented by kyaren at 2006-05-27 13:09
無音演奏会!聴いてみたいです。
誰も聴かない音を「音」と呼べるのかとかいう森の中で木を切るお話を思い出しますが、ちょと違いますね^^;

絵画・デザインの世界には空白の美学というものがあります。
文章の世界でもありますね(日記などでもよく見かける、スクロールを目的とするわけではない大量の行間とかね)。
「空白」に出会うと、人は自分自身の心の中と向き合うことになります。
最初から最後まで「空白」である場合、人はそこに何を見つけるのでしょう、どんな「音楽」を聴くのでしょう。

などということをつらつら考える梅雨時の昼下がり。
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