かなり弱い人間だと自覚があります。
打たれ弱いです。
WIZですからER低いですから。
その昔、自分の采配のまずさから、とても大切にしていたものを失いました。
わたしがもう少し我慢すれば、わたしがもう少ししっかりしていれば、わたしがもっと確固たる自信を持って動いていれば。
そもそもわたしが引き受けさえしなければ。
「無理だからやめておけ」と何度も言われました。
でもわたしはやめませんでした。
やめたらそこで終わりでした。
そして無理でした。
「言ってたとおりだろう?」と言われました。
ええ、その通り。
無理でした。
失敗でした。
わたしのミスです。
わたしのせいでたくさんの人に、そして大切な人に要らない負担をかけました。
「無理だからやめておく」と、そこで終わりにしていれば、きっともっと綺麗に終わったでしょう。
他の人たちにかかる負担も少なかったかもしれない。
長い間、ほんとに長い間、わたしは失ったものを直視できませんでした。
そばへ近寄ることもできませんでした。
視界に入るだけで涙が出たし、今だって当時のことを思い出せば泣けてくる。
でも救ってくれた人たちがいました。
何も聞かず「旅の宿へようこそ」と、楽しい時間を共有してくれた人がいました。
何も言わずに、わたしの知らないうちに望みどおりの居場所を作ってくれた人がいました。
そこに集まったたくさんの人たちも。
いろんな事情が重なり、居場所にも状況にも変化がありました。
最初に望んでいたものとは違う、まったく違うものになりました。
これからも変化はあります。
今だって変化し続けています。
ここでのわたしの望みは、二度とあの失敗を繰り返さないこと。
常に少しずつでも前進すること。
どんなふうにかたちが変わろうと、大切なものを守っていくこと。
「大切なものって何?」と聞かれても、具体的にはっきり言うのはとても難しいことです。
熱い気持ちを持っている人。
一生懸命時間を削って動いている人。
いつも良い意見をくれる人。
何も言わないけれど支えてくれる人。
弱音を吐いたり試行錯誤を繰り返したりしながら少しずつ強くなっていく人。
ずっとここにいてくれた人。
声援をくれる人、見守っている人。
一緒にがんばりたいと声をかけてくれる人。
その人たちの想い。
そして、たいへんな苦労をしながらもわたし達の今いる場所の素地を作ってくれた人、その広くて深い愛情。
そこにたくさんの人たちが刻んで来た、血と汗と涙と喜怒哀楽の歴史。
全てが優しくて暖かい鎖なのです。
何度も何度も話している中で、「さっき言ってた望みと違うじゃないか」と何度も何度も言われましたけど。
自分の望みどおりに動くことなんてできやしません!
わたしが守りたいのはわたしの望み「だけ」ではない!
わたし一人で出来る事でもないし、意に染まないことだってたくさんある!
でも自分に出来る限りのことをするしかないんです!
弱音を吐きたい時だってあります。
悲鳴を上げたい時だってあります。
焦ってミスする時だってあります。
片手落ちになって、上手く進まないことだってたくさんあります。
支えが欲しくて寄りかかりたいことだってたくさん。
「そんなつもりはない」と言いますけど。
わたしの鎖を断ち切ろうとしないでください。
こんなに長い時間を共に過ごしているのに、わたしが大切にしたいものを理解してもらえませんか。
わたしが何に傷つくか、どこで痛みを感じるか、何を不安に思うのか、判ってはいただけませんか。
わたしが甘え過ぎですか。